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20140502 ヘビーな思い出

実家が川の近くだったのでよく川で遊んだ。
川は丁度支流とぶつかる地点で、川と川の間には傾斜に石を積んでコンクリートで壁面を固めた2メートルほどの高さの先細りの土地がある。
その先端部の天辺には1本の木が生えていて木にはこぶやらウロがあったりしてちょっとした雰囲気を醸していた。
さて、2メートルの石垣は子供にとっては高い。

のぼらいでか。

わたくし、ドン臭いくせに子供の時からワイルドチャレンジャーである。
ロッククライマー宜しく壁の石に手をかけてスカートでパンツが見えるのもかまわずへっぴり腰で登ること数分。
見事に登りきった。
登頂を果たした時間は丁度夕暮れ時で、そそり立つ象徴の木と真っ赤に沈む夕日を背に山頂に立ったのである。
(登り切った時点で自分の中ではアルプス級の山頂に格上げされている)

やりました!前人未到の登頂です!

心の中では中継のアナウンサーのコーフンした声が響き渡る。
象徴の木にもたれ、真っ赤な夕日を背に受けて「オレンヂ色のにくい奴」よろしく君臨する事しばし。
(まさか大人になってこの新聞の挿絵を、しかもエロいの描くとは思わなかった・笑)

か・ん・ぺ・き  !

なるシチュエーション。
下界からみあげるとさぞかし映え栄えと映る勇姿に違いない。

案の定、下界で共に遊んでいた従兄弟のブラザーズが私に気づいて
息を呑んで何か叫んでいる。

「眩しーぃ!」

え?なに?

「まぶしーぃっ!!」

従兄弟達は両手を高くぶんぶん振ってエールを送っている。
ほほ、さよか。眩しいであるか。
さもあろう。真っ赤に沈む夕日も、この勇姿も眩しいに違いなかろう。
私はますます悦に入った。

だがしかし、何かがおかしい。
従兄弟達の顔は称える表情ではなく、何処か緊迫してるのだ。
すわ、女の私に登られてこの快挙に嫉妬しているのではあるまいか。

「まーぶーしーーー」

相変わらず叫び続ける従兄弟達の言葉を注意深く聞くを繰り返す事数度。
よくよく聞き取ると

「まーむーしー(蝮)」

と、叫んでいるではないか!

あなや!
と気づいた瞬間、苦労して登った石垣を「忍者かよ!!」ってぐらいにマッハゴーゴー一目散で駆け下りた。
危機に瀕した時の人間の身体能力って限界を超えると言うのは本当らしい。
もうね、鵯越(ひよどりごえ=義経が須磨で崖を馬で降りたアレよ)できちゃったアタイ。ぐらいなもんよ。
奇跡の滑落。鹿なみの馬鹿脚力。かと。

従兄弟達の説明では、登頂を果たした木のウロには蝮の巣があって蝮様がとぐろを巻いているんだそうな。
前人未到(←自分の中で)の偉業を成し遂げた(と思われる)登山界のニュー・ヒロイン、ロマンチッククライマーは
オレンジ色のにくい奴ならぬ、斑模様のにくい奴にあっという間に崖下に突き落とされたのであった。

ヘビーな思い出である。

ということで気候も大分暖かくなり、ニョロニョロ達が跋扈する季節がやって来た。
私が中学生の頃には同じ川でカップルがデート中に川原に腰掛けていて蝮に尻を噛まれたそうな。
(実際、学校の朝礼で先生がそのように説明して「蛇厳戒令」が敷かれたのだ。
これもヘビーで、更に痛ましい事件である。)
我が家は頂上が林の小高い丘の住宅街である。
いつ奴等が庭先に現れてもおかしくないのだ。
ヘビーな事にならないように、ヘビーな生き物には気をつけたいと思う。




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プロフィール

みーや

Author:みーや
主に時代物、時代官能系を描くイラストレーター。
ペンネームは「とやまみーや」

仕事の様子など、普通に日常の日記や漫画。
A型なんだけれど生き様はほぼアバウトなのだ。
なので日記の更新も、アバウト……。

三浦誠衛流居合道3段
江戸検定2級

日本文芸家クラブ理事
日本出版美術家連盟会員
日本漫画家協会会員
歴史時代作家クラブ会友

とやまみーやのホームページはコチラ
(リンクからもどうぞ!最近更新してないですけど・汗)
http://omiyaepiqri.web.fc2.com/

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