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20150513 性分と言う厄介

書くか書かぬか迷ったけれどやっぱり書く。
大切な事を考えさせられたとても貴重な経験であるから。

自分はよく喧嘩に遭遇する方かも知れない。
地元の画廊なんかたまに喧嘩が勃発したし(ぬるいやつだけど)
自分も喧嘩していたし(今はもう喧嘩しませんです)。
で、未だに喧嘩の場面に遭遇した時にそれが知らない人でも首を突っ込む習性がある。
一番の理由は「性分」なんだと思う。

放っておいて大丈夫なものは放って置くし
どうかな?と思うものは物凄く近くでこれみよがしに様子を見るし
こりゃまずいであろう。と思えば突っ込んで行っちゃうし。
そういう中で昨日の喧嘩が一番危なかった。

私鉄で帰宅の為に都内に向かう上り電車に同行者のNさんと乗っていた。
飲み会の余韻のままに盛り上がる会話の中でふとNさんの視線が私の顔を飛び越えてその先に釘付けになった。
なに?とそちらに視線を向けるとガラガラに空いた車両の端で男が二人立っている。
よく見れば細めの真面目そうな若い男が、背は同じぐらいだけどどっしりした体つきの中年男性の胸倉を掴んでいた。掴まれていたほうの男性の服装はノータイだけどスーツだったと思う。
でも何より床に出来た30センチ近い血だまりがその危険な様子を示していた。
それに気づいた乗客達の空気が一気に緊張した。
それで、2席ほど離れて座っていた若い男の子の腰が浮いた。
それ見て男は出て行かないほうがいいなと思った私は同行のNさんに
「女が出て行くほうが多分おさまるから」
って言いいながら席を立ち直ぐにそちらに向かった。
これは持論である。あくまでも。
でもって若い女の子は絶対に仲裁に入ってはいけない。
若くて可愛らしい女の子が登場すれば火に油、面子に生きる男の喧嘩は炎上する。と、思う。
で、本当はオバちゃんでも入ってはいけない。危険だから。
女は確かに巻き込まれたり暴力を振るわれるリスクは少ない。そこは計算している。
けれど、刺されても殴られても仕方がない間合いに突っ込んで行く訳であるから
何があっても文句は言えない。とも思う。
でも座って見ていられない。体と頭が動いちゃう。残念ながら性分だ。
自分でも馬鹿だと思うよ。ほんとに。

「あらあら~どうしちゃったの~?」
って近づいて見ると若い男の子の額から血がダボダボ滴り落ちている。
額に数センチの傷。
そうして興奮しながらも冷静に
「傷害です。この人がやりました。手を離すと逃げちゃうから、捕まえています」
との事。
ああ、こっちの子は冷静だ。傷は兎も角として大丈夫そうだ。
額や頭の傷は程度以上に出血する事があるので。。。どうかな。
それよりも危険なのはスーツの方の男性。
同じように額に刀傷のような縦線があるけれど揉みあったさいについた血なのか怪我なのかは判断がつかなかった。
ともかくそこから大きな出血は見られない。
けれど、何がどうしてこう言う経緯になったのかはよく分からんけれど
ダボダボ出血させる怪我を負わせてしまった己が身の「この先」にあるものに相当慄いている。
恐怖で膨れ上がった慄きは彼を粗暴な空気で一杯にしていた。
この場から逃げ出すためにこの人何をするのか予測がつかない。
相当興奮している。
危ないのはこっちの方か。
確かに胸倉の手を離したら攻撃してくるかも知れない。
なまじっか逃げ切れる可能性が出てなりふり構わない状態になると危ないよな。
気がついたら私も若い子の腕と、それを振り払おうとするスーツの男性の腕を押さえ込んでいた。
女の力なんて高が知れているけれどそんな事はいちいち頭にない。
で、電車は駅に到着して若い男の子が男を車外に引っ張り出そうとしたと思う。
男は逃げる隙を狙っているのか暴れる。
車外はまずい。この状態でホームは危ないと思って
「ねぇ、ホームに出ないで車掌さんを呼ぼうよ」
と声をかけながら押さえるもそこはやはり力かなわずでもつれ込みながらホームに出てしまった。
一瞬どうしようかと思ったけどますます危ないのでここで放ってもおけず、同行のNさんに
「Nさん、かばん持って!」
って叫んでホームに出た。それですかさずくんずほぐれつの二人に組み付いた。で、だ、展開が嫌な予感の通りになってゆくのであった。
ずるずると二人はもつれ合いながら反対側のホームの端に移動してゆく。
私はスーツの男性の背面から両腕でスーツだかベルトだかを掴んでいる状態。
ついぞ若者を背にホーム端30センチほどに迫ったか。
黄色い線と若い男のほんのかかとの先に見える崖下のような黒い空間を直ぐそこの視界に捉えたときには駄目かと思った。もうホントギリギリだった。
それで大声で
「危ないから危ないからっ!落ちちゃうよっ」
って叫んで腕に力を入れつつ流石に一緒に落ちるのはイヤだという判断までは働くが、ではどのタイミングで手を離したものかもう判断尽きかねる。
とにかくできる事は引き戻す事である。手を離すのはまだ早いような気がする。
幸い、声が届いたのか逸れた台風の進路のように二人の体がブンと大きく右にターンして落下は避けられた。
でも言っておくけれど私は流石に一緒に落ちる寸前に手は離すぞ。と心のどこかで決めていたと思う。けれどそれをする勇気があったかどうかはわからない。。。。。。
手を離してもそれは当然の行為だけれど、人の命が架かっていることを、ギリギリで見切るのは本当に勇気のいる事だと思うよ。。。。。。

さていつのタイミングでそう叫んだものか混乱していたので記憶が曖昧だが
喧嘩を何とか止めようとホームに下りた数人の人がいたのでその人たちに向かい大声で
「非常ボタン押して!」
と叫ぶと直ぐに近くの人がボタンに飛びついて押してくれた。
実はこのときすでにNさんが車内の非常ボタンを探して端にあるのを見つけてくれて押してくれていたそうなのだが(それで電車は発車しなかったんだね)
車内ボタンは音がしないのか私には気がつかなかった。

まぁそれで大きなベルの鳴り響くなか、
他に仲裁はいる人もいて(多分男性)二人の引き離しに成功した。
丁度そこにベンチがあったので被害者だと名乗る男の子は人に任せて
自分はとりあえず座ってとスーツの男をベンチに座らせて上から両肩を押さえ込んで
「落ち着いて」「危なかったね。死ぬ所だったんだよ」「とにかく落ち着きなよ」
と声をかけ続けた。周りで囲む数人の人も声かけをしてくださった。
で、駅員さんがすっ飛んでくる中、スーツの男性は肩で荒い息をしながら携帯を取り出して
「ここはどこの駅だ?」と問うので「どこの駅?」って周りの人に聞くと
周りの方が応えてくださり、男性も興奮から少し醒めたようで
私の手を振り払おうとしながら
「もう余計なお節介をしないでくれよ!」
と言うので、少し余裕が出てきたな。と思いちょうど後ろに駅員さんも到達したので
あとはもうその人たちに任せてNさんと電車に乗って割りと直ぐに電車は走り出した。
直ぐに放送されたアナウンスの電車の遅れは「7分」。
つまりは車内からの出来事も含めて僅かに10分にも満たない出来事だったようだ。
車内には静かな乗客達の興奮と(私とNさんも凄く興奮していた)床の血だまりはそのまんまで
(何も知らずに乗ってきた乗客はぶったまげるな)と思ったが次駅について数名の駅員さん達がモップを持って乗車し瞬く間に綺麗にふき取ってゆきその手際のよさにNさんと関心し、ふと私の手の甲を見ると血だらけで、ウェットティッシュを丁度持っていたので拭き取ったのであった。

さてこんな大きな事件がおきた昨日今日であるが
もう本当に「奇しくも」なのだけれど
今日エスカレーターをスマホを見ながら降りていたら
降りた所で私の動作が鈍かったので後ろのおっさんと思われる男がすれ違いざまに
聞こえるか聞こえないかの悪態をついてぶつかってきた。
スマホをいじっていた自分が悪いがぶつけられた弾みで私の手にしていた畳んだ手拭が落ちた。
タイミングが悪く、「あ」と思ったときにはすれ違いざまの男がそれを踏んでしまった。
向こうもばつが悪かったようだがそのまま詫びずに通り過ぎた。
一瞬物凄くカチンと来て、スマホをいじっていたのはこちらの落ち度だが
踏んでそのまま行くなよ。謝れよおやぢと思い
「ヲイ!」
って言葉が喉元まで出てきたが(こう言う瞬間自分が女である事を忘れるタイプなのです。すみません。)言葉を飲み込んだ。
いけないいけない。昨日貴重な経験をしたばかりだ。
喧嘩が起きるのは簡単だ。些細な事でおきる。
でもそれが坂を転がるようにどんどん大事になって
場合によっては取り返しのつかない事になる。
みんな頭では分かっているのにね。
人が咄嗟の怒りに弱くなっている。自制が利かなくなっている。
喧嘩も「性分だから」って理由が案外多いような気がする。
性分だからと一件割り切って突っ込んでいくのははやりよくない。。。
大変によろしくない。
事を起こして自省に駆られた時にはもう遅いのだ。
怖い事だよね。
昨日は私も相当興奮していたので事の仔細や当事者たちの顔は朧で思い出せないけれど
昨日のスーツの男の瞳の奥の怯えは網膜に焼きついている。
あんな目をしたくなかったら喧嘩はやめましょう。と、自戒の念をこめて。
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No title

最近はそういう理屈が通じない老若男女もいる。見て見ぬ振りは日本人の処世術になってしまった。さりとて殴り返すと過剰防衛とか云う妙な法律で裏目に導かれる厭な時代でもある。
日本人が日本人でなくなっている。
そのうえで、上手に立ち振る舞って欲しい。
やはり、ワシも知らぬ顔は出来ません。

No title

むすいもアブナイタイプだにゃー。苦笑
あなたらしいといえばあなたらしい。
でもお互い気をつけようね。
まだまだしなきゃならない事と、守らなきゃならないものがあるもんね。
プロフィール

みーや

Author:みーや
主に時代物、時代官能系を描くイラストレーター。
ペンネームは「とやまみーや」

仕事の様子など、普通に日常の日記や漫画。
A型なんだけれど生き様はほぼアバウトなのだ。
なので日記の更新も、アバウト……。

三浦誠衛流居合道3段
江戸検定2級

日本文芸家クラブ理事
日本出版美術家連盟会員
日本漫画家協会会員
歴史時代作家クラブ会友

とやまみーやのホームページはコチラ
(リンクからもどうぞ!最近更新してないですけど・汗)
http://omiyaepiqri.web.fc2.com/

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